大腸内視鏡(大腸カメラ)希望の方へ
① 医師の診察
② 検査日の予約・注意事項・来院時間などをお伝えします。

※ WEB問診で大腸内視鏡希望と入力されただけでは検査の予約にはなりません。

便潜血検査陽性 の方は無症状でも大腸カメラ

早期大腸がんは症状がありません。自覚症状がない大腸がんの発見には内視鏡検査が必要です。

どうして無症状でも大腸検査したほうが良いの?

がん対策の基本は、とにかく「早期発見・早期治療」
早期のがんやポリープはほぼ症状がありません。
大腸ポリープや早期の大腸がん(ステージ1)の場合、9割以上が完治 する傾向にあります。完治すれば、がんになっても元気に過ごせます。

自覚症状がない早期に発見するには内視鏡検査(大腸カメラ検査)が大切です。

当院で検査できない方

※ 以下に当てはまる方は当院では大腸検査を安全にすることが出来ません。対応可能な病院等へご紹介させていただきます。
①重度の腎不全がある方(クレアチニン2以上)・合併症が多い方
②腸閉塞が疑われる方 
③ご自身で下剤を内服することが出来ない方 
④麻痺などがあり、ご自身でベッド上への移乗などが出来ない方
⑤ご高齢で家族のサポートが必要な方

当院の大腸検査の特徴

1) 消化器内視鏡専門医・消化管専門医(経験内視鏡症例数:胃10000件以上・大腸5000件以上・治療内視鏡2000件以上)が担当。大腸ポリープ切除も可能です。(病院での治療が必要な病変はその日に紹介状を作成・予約)
2) 富士フィルム社製のレーザー光源を用いた内視鏡システムを採用特殊光と拡大機能 が付いたファイバーで詳細な観察が可能
3)鎮静剤を使用した検査が選択可能
4)炭酸ガス送気装置を使用し、水深法(可能な限り送気を行わず)で挿入。(空気を送気する内視鏡検査ではお腹が張りやすく、苦痛が出やすくなりますが、炭酸ガスで、検査中、検査後の苦痛が軽減)
5)希望があれば、胃カメラ同日検査可能

大腸カメラ費用の目安

大腸カメラ検査の窓口支払い代金の目安です(R6年6月以降)。

鎮静剤を使用した場合、精密検査のために生検検査(病理検査)や便汁培養検査などを行った場合には追加代金がかかります。

  1割負担 2割負担 3割負担
大腸カメラ
(必要に応じて
特殊光拡大観察)
2500~
2700円
5000~
5400円
7500~
8100円
大腸ポリープ切除 8400~
10400円
16800~
20800円
26010~
33100円

大腸ポリープが指摘された場合

前もって大腸ポリープが指摘されている場合や検査時に偶然発見されたポリープの切除治療を希望されている場合は同意書(検査同意書・短期滞在手術同意書)に署名をして頂きます。

当院で対応可能なポリープはコールドポリペクトミーと呼ばれる(高周波電流のような熱を加えずに切除する)方法です。適応は、大きさ10mm未満の小さな大腸ポリープです。遺残や出血などの危険性が高くなるポリープや癌が疑われる病変は、高周波電流を流した切除が必要となり、近隣の病院にご紹介させていただきます。

合併症:電流を用いたポリペクトミーでの出血が1~2%、消化管穿孔が0.2%であるのと比較してコールドポリペクトミーでは出血1%未満、穿孔は0%と報告され、低くなります。コールドポリペクトミーはその安全性の高さが確認され、世界中で行われている治療です。処置終了後は必要に応じた安静後、帰宅していただきます。

処置後当日は、辛いものなど刺激のあるものは摂らないで下さい。問題なければ翌日からは何を食べても結構です。
飲酒や過激な運動は、下血の原因となりますおで1週間は控えて下さい。
熱いお湯での入浴は、出血の原因となります。当日はシャワー浴程度にとどめて下さい。翌日からはいつも通りで構いません。

処置を受けられた方には当院直通の電話番号をお渡しします。処置後に出血するなどがありましたらすぐにご連絡いただけますので、ご安心下さい。

当院では治療はできない方

※ 以下に当てはまる方は検査は可能ですが、大腸ポリープ切除術は行いません。必要に応じてご希望の対応可能な病院等へご紹介させていただきます。
①出血リスクが高まる薬を継続的に内服され、継続が必要な方・合併症が多い方
②当院での治療を希望される説明・同意書(検査同意書・短期滞在手術同意書)へのサインを頂けない方 
③他院での治療を希望されている方

 

1割負担 2割負担
3割負担

大腸カメラ 2500~
2700円

大腸カメラ 5000~
5400円

大腸カメラ 7500~
8100円

ポリープ
切除
7000~
9000円
ポリープ
切除
14000~
18000円

ポリープ
切除
22000~
29000円

眠ってする大腸検査

 

静脈麻酔薬(ミダゾラム)を使用して鎮静状態で検査できます。腹部手術の既往歴があるなどの場合、疼痛が強い方では必要に応じて鎮痛剤(ソセゴン)を併用します。以前苦痛が強かったなど、不安があればお伝えください。

※ ご自分の運転での自動車や自転車でのご来院はご遠慮下さい。鎮静薬を使用した場合は、帰宅後も当日の運転はお控えください。
※ 鎮静剤を使用した場合、検査終了後30分から1時間、ベッド上で休んでいただきます。必要に応じて鎮静剤の作用を中和するお薬(フルマゼニル)を使用し、深い鎮静からの回復を早めるようにします。

初回受診日

① 医師の診察
② 検査日の予約・注意事項・来院時間などの決定。

既往歴や便秘・下痢などの状態によって必要に応じてレントゲン検査・腹部超音波検査を行います。便秘症の方は排便管理薬を処方します。検査予約時に前処置薬を渡します。
内視鏡検査前に服用していただく前処置薬(腸の中をきれいにする薬)を2種類(モビプレップ・サルプレップ)から選択

 

内視鏡検査前日

検査前日の夕食は午後8時頃までに済ませます
水分(牛乳、ジュース以外)は適度にとっても結構です。

夕食は海藻類、きのこ類、繊維の多い野菜、種のある果物などを避け、炭水化物(お米・パン・うどんなど)を中心とした消化の良い食事をとって下さい。就寝前に下剤を服用します。

内視鏡検査当日

検査当日は朝から食事を摂れません。水やスポーツ飲料、お茶など透明なものは飲めます。下剤の服用は、午前8時頃より、自宅で下剤(腸管洗浄剤)を服用(2時間~4時間)します。心配な方は院内で飲むこともできます。

鎮静剤希望の方は針を腕の血管に入れ、必要に応じて少量の鎮静剤(ドルミカム®)を使用します。また、腸の緊張をとるための鎮けい剤(ブスコパン®)を使用します。

検査時間は異常がなければ約10分前後、細胞をとったりする(生検や切除など)と約15~30分かかります。

ポリープ、早期がんなどの異常所見が疑われた場合、特殊光拡大観察で病変を細かく診断します。

検査後は鎮静剤の効果が切れて説明が理解できるようになるPM2:30から3:00まで回復室で休みます。

結果説明:検査終了後、撮影した画像をモニターで確認しながら検査結果の説明を受けます。

* 当日の前処置は9割以上の方が自宅でされておりますが、自宅では不安がある方など院内での前処置を希望されるかたは1Fラウンジか2F個室での前処置が選択できます。

内視鏡検査を受ける際の注意点

前処置が大切です。便が遺残していると詳細な検査ができません。食残の残りにくい食事を摂取し、便秘を解消し検査します。

※ 腸閉塞は緊急入院が必要な病気です。高度な便秘が疑われる場合や腹痛がひどい場合はx線検査を行った上で入院施設のある病院へご紹介します。

※ 安全第一です。前処置を安全に施行できないと考える患者様は入院施設のある病院へご紹介します。