EDは満足のいく性行為をするために必要な勃起状態を維持できない状態で、日本人での有病率は、1万人以上(40代の二割、50代の四割、60代では六割程度)とも報告されています(1998年、白井ら)。
男性不妊のおよそ二割が勃起障害が理由とされ、心因性と精神病性、血管性、神経性、内分泌性、陰茎性など様々な問題があるようです。泌尿器科・精神科などで器質的・精神的な問題がある場合にはそれらの治療を行うことが第一となります。
1999年にバイアグラ®錠(PDE5阻害剤、シルデナフィル)が発売後、2004年には効果発現時間が早いレビトラ®錠(バルデナフィル)、2007年9月には長時間作用型のシアリス®錠(PDE5阻害剤、タダラフィル)が発売され、治療の選択肢が増えています。
当院はED治療の専門施設ではありませんが、かかりつけ医としてED治療薬をできる限り安全に内服できるようにサポートをしていきたいと考えています。もし治療薬をご希望の場合には診察室で院長に直接お声掛けください。事前に内科的な観点から適切な検査を行った上で、処方可能な治療薬を注文します。健康診断結果で異常がなかったという方はその検査結果をご持参ください。
ED治療の初回導入は平日のみでの対応となります。あらかじめご了承ください。
ED治療薬が内服できない方は以下の方となります。当院では必ず事前の心電図検査、血液検査などから、安全に投与可能な状態かどうか内科的な観点から診察します。勧められない場合には理由をご説明します。
硝酸剤・NO供与剤・アンカロンなどを内服中の方は内服できません。また、レビトラ®錠は、CYP3A4を強く阻害する薬剤(ノービア、クリキシバン、レイアタッツ、フォートベイス、インビラーゼ、レクシヴァ、カレトラ、プリジスタ、イトリゾール)、クラスIA抗不整脈薬(キニジン、プロカインアミド等)、クラスIII抗不整脈薬(アミオダロン、ソタロール等)が併用禁忌となっています。
また、心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる、心筋梗塞(6か月以内)、低血圧(90/50mmHg以下)、高血圧(170/100mmHg以上)、脳梗塞・脳出血(6か月以内)、重度の肝障害(肝硬変)、網膜色素変性症(進行性の夜盲)ではPDE5阻害薬を処方できません。
価格は仕入れ値で変動する時価となりますが、おおよその価格は下記となります。
バイアグラ(50) 1錠 \1,400 ~
レビトラ(10) 1錠 \1,200~
レビトラ(20) 1錠 \1,500~
シアリス(10) 1錠 \1,500~
シアリス(20) 1錠 \1,900~