院内感染対策と抗菌薬の適正使用について

当院では、患者さんが安心して受診できるよう、院内感染の防止と、抗菌薬(抗生物質)を正しく使うための取り組みを行っています。

当院の院内感染対策

当院では、職員全員で、院内感染の防止に取り組んでいます。

・院内感染対策の責任者を置き、標準予防策をふまえた院内感染対策マニュアルに沿って対策を行っています。

・職員向けの院内感染対策の研修を、年2回行っています。

・発熱など感染症が疑われる方は、ほかの患者さんと時間や場所を分けて(隔離室・駐車場など)診察します。

・受診歴の有無にかかわらず、発熱などの症状がある方の受入れを行っています。

・ 感染対策について地域の基幹病院と連携し、定期的に情報提供や助言を受けています。また、地域の医療機関が連携して行う感染症対策に参加しています。

・ 新興感染症が発生したときには、行政と連携して、発熱外来など地域の医療に協力します。

抗菌薬(抗生物質)の適正使用について

抗菌薬は、細菌による感染症を治すための大切なお薬です。一方で、必要のない場面で使い続けると、お薬が効かない「薬剤耐性菌」が増えてしまいます。将来、本当に抗菌薬が必要になったときに効かなくなることを防ぐため、当院では抗菌薬を「必要なときに、適切な種類を、適切な期間」使うことを心がけています。

・かぜ(感冒)の多くはウイルスが原因で、抗菌薬は効きません。診察の結果、抗菌薬が必要ないと判断した場合は、症状をやわらげるお薬などで対応し、その理由をご説明します。

・ 抗菌薬が必要な場合は、できるだけ効く範囲の狭い、耐性菌を作りづらい標準的な抗菌薬を選ぶようにしています。尿路感染症の場合には耐性菌が多く発生するため、細菌培養検査の提出をお勧めしています。

・抗菌薬を処方されたときは、指示された日数を守って服用してください。

・症状がよくなっても、自己判断で途中でやめたり、以前に余ったお薬を飲んだりしないでください。

・当院は、抗菌薬の使用状況を集計・評価する全国の仕組み(サーベイランス)に参加し、自院の使い方を定期的に確認し、報告しています。

よくあるご質問

Q. かぜをひいたので、抗生物質がほしいのですが。

A. かぜの多くはウイルスによるもので、抗菌薬(抗生物質)は効きません。かえって、下痢などの副作用や、薬剤耐性菌が増える原因になることがあります。診察で細菌による感染が疑われる場合には、必要な抗菌薬を処方します。

Q. 黄色い鼻水や痰が出ます。抗生物質が必要ですか?

A. 鼻水や痰の色だけでは、細菌による感染かどうかは判断できません。症状の経過や診察の結果をあわせて判断します。

Q. 抗生物質を出してもらえなかったのですが、症状が長引いたらどうすればよいですか?

A. 熱が続く、症状が悪くなる、新しい症状が出てきた、などの場合は、もう一度ご相談ください。そのときの状態に合わせて、改めて診察します。

Q. 前にもらった抗生物質が余っています。飲んでもよいですか?

A. 自己判断で飲まないでください。病気によって合う抗菌薬は違います。余ったお薬は、薬局などにご相談のうえ処分してください。

Q.以前憩室炎と言われて抗生剤を処方されましたが、繰り返しています。どうすれば良いですか?

A.憩室炎は抗生剤が必要な場合と不必要な場合があります。発熱などの全身性の炎症も生じているような場合には入院加療の上での抗生物質投与が必要になったり、手術が必要となる場合もありますが、多くの軽症憩室炎は対症療法の鎮痛剤にて対応可能です。ケースバイケースとなりますので、自己判断せずに診察を受けるようにしてください。

 

届け出ている施設基準

当院は、上記の取り組みにより、次の施設基準を地方厚生局に届け出ています。これにより、診療報酬の加算(月1回)を算定させていただきます。

外来感染対策向上加算(令和6年10月~):院内感染対策の体制を整え、発熱などの患者さんを受け入れていること

連携強化加算(令和6年10月~):感染対策について、地域の基幹病院と連携していること

サーベイランス強化加算(令和6年10月~):院内感染対策に関する全国の調査(サーベイランス)に参加していること

抗菌薬適正使用体制加算(令和8年12月~予定):抗菌薬の使用状況を調査に提出し、適正に使っていることが確認されていること

ご不明な点は、受付・診察時にお気軽におたずねください。

 

2026年10月11日