睡眠時無呼吸症候群

※提供させていただく簡易PSG検査装置やCPAPの機器は提携しているフクダ電子社から提供させていただきます。様々な会社が様々な機器をとり扱っておりますが、当院では一元的なWEB管理の都合上、他社との契約がありません。ご理解の上ご来院ください。

CPAP治療を保険診療として継続していくためには定期通院が必要です。当院では病状が安定された方は2か月分の処方(当月・翌月)に対応します。また、投薬管理が必要でない場合などではCuronオンライン診療で対応も可能です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

ご家族にいびきがひどいよとか呼吸が止まっていることがあるなどと指摘されたことはありますか?

睡眠を妨げる要因のひとつとして注目されている病気に、睡眠時無呼吸症候群があります。

眠っている間に無呼吸状態になる病気で、SAS (Sleep Apnea Syndrome)とも呼ばれます。

無呼吸状態(呼吸が10秒以上止まる)が7時間に30回以上、あるいは1時間あたり5回以上あると睡眠時無呼吸症候群(SAS)となります。

急に強い眠気に襲われ、居眠りをしてしまったり、仕事や勉強への意欲が低下して、周囲からは「なまけもの」「だらしない人間」としてとらわれがちです。睡眠時無呼吸症候群(SAS)は社会的問題となる病気です。

太った人に多い病気と思われがちですが、日本人など東アジア系の人間ではやせていてもアゴが小さいなどの顔の特徴から、SASにかかる人が多くみられます。肥満関連でない場合、必要に応じて耳鼻科での手術治療やマウスピース装着が検討される場合もあり、ご希望に応じて紹介も致します。
狭心症などの虚血性心疾患や心不全、肺の病気などにかかっていると、SASは悪化します。

その他生活習慣病との関連も指摘され、万病のもとではないかと考えられているのです。

睡眠中検査で診断することができます。

精密検査は入院が必要となりますが、簡易検査で診断がつくことも多く、当院外来でご案内できます。

まずはご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群の診断は自宅で簡単に行えます。

自宅でできる簡単なSASの検査とは?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いがある患者さんに対して最初に行うのが簡易PSG(睡眠ポリソムノグラフィ、Polysomnography)検査です。
携帯型の装置を就寝時に装着し、睡眠中の呼吸状態、心拍数、酸素飽和度(SpO2)などを調べます。
自宅で検査が行え、患者さんは装置を自分で装着し、通常のリラックスした状態で就寝します。これにより、睡眠中の状態をより自然に記録できます。検査は1回では判断が難しい場合もあり、2〜3晩にわたって行うこともあります。
入院検査と比較して、簡易PSGは日程の調整が簡単で、待ち時間が少ないのが特長です。業者から装置を借りて、その晩から検査を始めることができます。

※簡易型PSG検査でSASの可能性があり、さらに検査が必要だと判断された場合、入院して終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)を行います。睡眠の質や呼吸状態、体の動きなどを詳しく調べ、SASかどうかを判断します。

 

CPAP治療とは?

持続陽圧呼吸療法(CPAP)は睡眠時に呼吸が停止する睡眠時無呼吸症候群患者に対する非侵襲的な治療法の一つです。CPAP(持続的陽圧呼吸療法)装置と呼ばれる装置を使った治療で、睡眠時にマスクを装着してそこから空気を送り込むことにより気道が塞がるのを防ぎます。日中の眠気が強い患者さんや中等症〜重症の患者さんに行われます。CPAP装置は、鼻や口に装着するマスクと、空気圧力を調整する機械から構成されています。

 

SASの治療にはどんなものがあるの?

(1)持続陽圧呼吸療法(CPAP)
持続陽圧呼吸療法(CPAP)装置を使った治療で、睡眠時にマスクを装着してそこから空気を送り込むことにより気道が塞がるのを防ぎます。日中の眠気が強い患者さんや中等症〜重症の患者さんに行われます。

(2)口腔内装置(OA)治療
睡眠時に下あごが下がって気道が閉塞する問題を解決するためのマウスピース治療があります。この治療法は患者さんの口に合ったマウスピースを製作し、就寝時に装着します。マウスピースは下あごを固定し、気道の閉塞を防ぎ、呼吸を容易にします。この治療は、耳鼻咽喉科にて提供され、軽度から中等度の睡眠時無呼吸症候群患者やCPAP治療が不適切な患者に適しています。

(3)手術による治療
アデノイド肥大や扁桃肥大が原因で気道が塞がり、睡眠時に呼吸障害が起きている患者さんで、CPAP療法やOA治療ができない場合、耳鼻咽喉科で手術を行うことがあります。アデノイド肥大や扁桃肥大・鼻づまりが原因でSASになっている場合で薬による治療で効果がない場合に検討されます。

(4)生活習慣の改善
減量肥満が原因の場合、CPAP療法と並行して医師等の指導のもと減量を行います。減量することで合併する病気や生活の質(QOL)の改善、心臓や血管の病気リスク低下などのメリットがあります。BMI35以上の高度肥満で、生活指導等による減量が難しい場合は減量手術が選択される場合もあります。
禁酒:飲酒はSASの増悪因子です。
禁煙:喫煙はSASの増悪因子です。
睡眠中の体位:仰向けで眠ると重力で気道が塞がりやすくなります。横向きに寝ることで睡眠中の呼吸障害が軽減する場合があります。。

 

 

 

生涯現役を目標に、少しでも健康寿命を延ばせるようなアドバイスを惜しみません。