アレルギー性鼻炎
他院で舌下免疫療法を導入され継続治療希望の方へ
初診時に過去の治療歴(検査結果・お薬手帳)を必ずご持参ください。
初回導入日時も必要になります。
アレルギー性鼻炎とは
アレルゲン(アレルギーの原因物質)を吸入することで、抗原と抗体が鼻粘膜で反応し、鼻炎症状を起こすことです。
通年性のアレルギー性鼻炎の原因は家の埃や ダニの糞・死骸・ペットのフケ・カビなどが原因と言われています。
季節性アレルギー性鼻炎にはスギ・イネ科・ヒノキなどの花粉症があります。
アレルギー性鼻炎の症状・検査
主として鼻と目に現れます。くしゃみ・鼻みず・鼻づまりの3大症状に加えて目のかゆみが出ることがあります。
鼻炎の症状がアレルギー性かどうかを調べる検査には問診、鼻鏡検査、血液・鼻汁好酸球検査などがあります。
また、アレルギー性であったならば、何が原因(アレルゲン)になっているかを血液検査で調べます。
免疫療法とは?
対症療法とは異なり、アレルギー性鼻炎を根治できる可能性があります。
皮下注射で行う方法と舌下免疫療法で行う方法があります。
舌下免疫療法(ミティキュア・シダキュア療法) を行っております。
平日のみでの対応となります。導入には30分以上かかります。診察時間終了間近では導入できません。あらかじめご了承ください。
※診察費用は2022年4月に改定(アレルギー性鼻炎免疫療法指導管理料が加算)。
舌下免疫療法が行えない方
• 6歳未満の方・65歳以上の方(当院未対応)
• 重症喘息をお持ちの方
• 重度の心臓病の方
• 妊娠中の方
• 悪性腫瘍や免疫系(自己免疫疾患、 免疫不全症 など) の治療中の方
• ステロイド内服治療をされている方
• βブロッカー、3環系抗うつ薬、モノアミンオキシダーゼ阻害薬内服中の方
舌下免疫療法の注意点
副反応:臨床試験での全副作用発生率は13.5%、最も多いものは、口内炎や舌下の主張、口腔内や耳のかゆみ、など比較的軽症のものでした。 治療開始後1ヶ月間に多く、稀にアナフィラキシー症状を起こす可能性があります。
治療は最低2年間は継続する必要があります。
⇨治療の継続は3~5年間が望ましい、根気がいる治療法です。薬を途中で中断してしまった場合は再度初回導入薬から開始しなければならなくなります。
効果を全く実感できない方も約2割います。
⇨全ての方に効果が有るものではありません。
治療効果の見込み
寛解(ほぼ症状がなくなる状態) 約20%
非常に有効 約30%
有効 約30%
効果なし 約20%
治療開始時期 スギ花粉の飛散時期は治療を開始することはできません。7月〜12月末までが治療開始に適していると考えられています。